ひとしずくのことのは
7
地に根を張る木のように
静かにひっそり立ち続ける
私はずっとここにいます
そしてあなたが立ち止まるのを
じっと待ち続けています
私だけがつらいと
考えてはいけない
でもあなただけがつらいと
考えてもいけない
みんな少しずつ
重い荷物を背負いながら
前へ前へと進んでいるんだ
流れていく時は
誰にも止めることは
できないけれど
止めることが
できないから
人は前を向いて
歩いていくことが
できるのだと思う
君はとても強いから
へこたれず前を向いて
歩いていけるんだ
だから頑張って
そんな台詞よりも
君が落ち込んでいる
様子を見ている僕も
とても悲しくなるよ
一緒に歩いていこう
こんな台詞の方が
心にとても柔らかく
染み渡ってくるの
だってやっぱり
一人で耐えるのは
嫌だから
一緒に歩んでくれる
存在を確かめたいから
降り続いていた
雨のように
ずっと泣き続けて
いたけれど
ふと見上げたら
大きな虹が
かかっていて
なんとなく
すがすがしい
気分になれた
いつでも僕は
色の違う世界から
ものを見ていた
みんなとはどこか
距離があって
見上げる場所は
どこも鮮やかで
どこへ漂えば
いいのかわからず
僕は離れて
行くしかなかった
緑のそよ風に身をまかせ
どこまでも歩いて行ったとき
その先で見た景色は
どれも心の中に強く
刻み込まれていくでしょう
青のしずくに導かれ
どこまでも進んで行ったとき
その先で聞いた声は
どれも心の中で強く
流れ続けていくでしょう
小さな小さなものたちを
じっと眺めてみることで
積み重なった想いたちが
踏みとどまっている私の
背を押してくれるでしょう
ひねもす巡る空の色
移り変わりを眺めながら
全身からの想いを全て
外に出していきたい
只「赦して欲しい」と云う
其の一言が
枯渇して乾ききった
喉の奥から
如何しても出て来なくて
掠れた音が
出てくるばかり
只「赦してあげる」と云う
其の一言が
動く事を放棄した
脳の皺から
如何しても浮かんで来なくて
呆けた目で相手を
見詰めるばかり
記憶の糸を手繰るのは
真っ暗闇の中をただ
光を求めて歩き回るのと同じ
どんなにあがいても考えても
一人でただ疲れて
それでも何も進歩がなくて
それでもこの空間はいつも
語りかけてるのかもしれない
気づいてないだけなのかもしれない
暗闇の中で煌く
一筋の光を見つけたい
一人佇む俺はただ
無限に暗い空間を見つめ
新たな決意を無理矢理に
奮い立たせようとする