ひとしずくのことのは











いつだってあたしは
立ち上がって
歩いていくことが
できるんだ

いつだってあたしは
舞い上がって
昇っていくことが
できるんだ

いつだってあなたも
起き上がって
進んでいくことが
できるんだ











滲み出た蒼い冷たい染みは
いくら拭いても全く抜けず
たまらず布を破り捨てた
零れ落ちる生ぬるい水は
今度は地面の色を塗り始める

どこまで広がって行くんだろう

滲み出た紅い温かい染みは
強く押し付けようやく止まり
巻いてた布を投げ捨てた
風に触れる柔らかな肌は
まだほんの少し痛いけど
今度は自分で色を塗って行く

どこまで広げて行けるんだろう











響いてきた耳鳴りは
病院の抑揚ない電子音
横に流れ行く一直線

動くのを放棄した心
無意味に身体の中を
血が循環するのみ











曇り空は灰色じゃなくて
銀色に見えるんだ
晴れ空は青色でもあるけど
金色にも見えるんだ
どっちも私よりも
とても高い高いところで
きらきら輝いているんだ

湿っぽくても暑くても
その時その時を感じながら
自分の譜を記していこう
だんだん小さくなってしまう
心の中の温かな輝きを
少しでも失くさないように











小さな頃憧れた
とてもささやかな夢を
大きくなってからも
ずっと描いている

その夢はなかなか
叶えられないのだけれど
何度紙が破れようが
くしゃくしゃになろうが
私はずっと描き続けて
いるんだろうと思う











開かれた瞳は虚ろで
どこを見ているんだろうと
つい目を追ってしまう

彼女はモノトーンの
雰囲気をまとい
暗い建物の中で僅かに
見える影を落としている

草原の向こうにある
柔らかくて鮮やかな景色を
彼女に見せてあげたい

だけれど
小さな窓の隙間から
わずかに覗き込むだけの
僕に何ができるだろう

動かないのは
同じだけれど
僕は動きたくても動けず
彼女は動けるのに動かず

僕にはない幸せを持ってる
彼女は幸せになるべきなんだ











ここは常春
陽射し照りつける夏も
木の葉舞い散る秋も
北風吹きすさぶ冬も
ここは常春

いろんな人たちが
時を忘れ落ち着くような
そんな場でありたい
心安らぎ元気になれる
そんな人でありたい











目の前が真っ暗で
不安だからこそ
握り返してくれる手の
温かさが優しいね

この人は信頼できると確信できる











自分で自分の中に閉じこもっていて
周りを見ることができなかったり
周りからの自分を見ることが
できなかったりする

そんな中で少しだけれど
自分を見てくれる人がいたりして
気がついたら自分の偏った
ものの見方を正してくれたりするんだ

色々な見方ができるようにしたい











もっと話しかけてきて欲しい
私の瞳はあなたの姿を
映し出すことはできないけれど
研ぎ澄ます感覚の中で
心の奥にも響いてくる
その優しくて穏やかな声は
目の見えない私の不安を
とても和らげてくれるものなの

目に見える以外のものを見せてくれたから











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